新生銀行カードローン エルとは、旧新生銀行カードローンレイクが名称変更したものです。
旧新生銀行カードローンレイクは、金融庁が反社会的勢力等へ融資を行わないように、申込者を警察庁データベースへ照会義務を発表した頃から新規申込を停止しました。
そして、貸金業者の新生フィナンシャル株式会社から新たに「レイクALSA」という消費者金融としての商品を出し、そちらに力を注いでいたのです。
このため、ごちゃごちゃになってしまう人が多いのが事実です。
そこで、「この新生銀行カードローン エルはどんなカードローンなの?」と知りたい人も多いでしょう。
そこで、新生銀行カードローン エルの特徴や金利、限度額、審査の流れなどを分りやすくまとめみました。
「新生銀行カードローン エルが気になっている」、という時の参考にしてもらえれば幸いです。
目次
新生銀行カードローン エルは新規申込ができない
新生銀行カードローン エルが申し込みできる人は、「過去に新生銀行カードローンレイクかエルで契約していた人」に限られます。
2020年4月現在、新生銀行カードローン エルは新規申込の受付を停止しているため、過去にレイクかエルを利用していた人しか申し込みできません。
そのため、カードローンを今まで利用していなかった人は、新生銀行カードローン エルから借りることができないのです。
このように、申し込みできる人が限られるので注意してください。
新生銀行カードローン エル(旧レイク)を解約していない人は申込や審査は不要
新生銀行カードローン エルは、契約を解約していないのであれば、申し込みや審査は不要で利用することができます。
契約を解約してないとは?
契約を解約していない例として、残高0円でそのまま利用していない人が挙げられます。カードローンは限度額内で繰り返し借入と返済ができるので、仮に一度全額返済して、借入残高0円になっても、解約を申し出しない限り、契約は基本的に自動更新で延長されます。(問題がある債務者は更新されません)
そのため、カードさえ持っていれば、1年程度利用していない人でも、すぐに提携ATM等から借入ができるようになっているのです。解約の場合は契約書が返却または破棄されているので、カードを入れても借入は当然できません。
新生銀行カードローン エルは、旧新生銀行カードローンレイクが名称変更したものです。
そのため、レイクを契約中であった人は、エルに契約やサービスなどが引き継がれています。
エルの契約は自動更新ですので、こちらから解約手続をしない限りは半永久的に更新になります。
過去に旧新生銀行カードローンレイクを利用しており、契約を解約していないのであれば、エルと契約中となっているはずです。
長期間利用していない人が借りたいときは電話しない方が良い?
旧新生銀行カードローン レイクで全額返済後に解約を申し出ていなくても、レイク側判断で契約が終了または、貸付を停止している場合があります。
そのような場合はカードを提携ATMに入れて借入操作をしても、当然融資は受けられません。
もし、過去に残高0円のまま置いてあり、今お金が借りたい人は、まずカードがあるなら新生銀行ATMで借りられるか、カードから操作してみてください。
そのままお金が借入できれば、そこからまた契約が再開されます。
しかし、借りれるかどうか不安で、先に新生銀行カードローン エルに電話してしまうと、そこで審査が入る場合があります。
以前と借入等の状況が変わってなければ、審査は通る可能性が高いですが、仮に他社から借入している場合や、勤務先や年収が変わっている場合は、借入が止められることも考えられます。
カードから借入すれば出金できた人でも、電話をしたことで審査が入り(数年使用していない人はほぼ審査が入ります)、借入ができなくなるケースもあるのです。
緊急で融資を希望している場合は、カードがあるならATMから引き出しできるかまずは試すことをおすすめします。
会員ページにログインできる人は借入可能かすぐ分かります
以前新生銀行カードローン エルまたは、旧レイクを利用していた人で、会員ページにログインができる人は、今すぐに借入できるかどうか、会員ページを見れば分かります。
会員ページにログインするには、7桁のカード番号または、8桁の会員番号、カード暗証番号、生年月日の3つが分かれば可能です。
会員ページログイン後、「お取引状況」ページにて、【お借入れ可能額】の欄に金額が表示されていれば、その金額は借入することが可能になっています。
会員ページの「即日振込」メニューから振込も可能ですし、提携ATMへ行きカードからの借入も可能になっています。
新生銀行カードローン エルの金利と限度額は?
新生銀行カードローン エルの金利と限度額は以下のとおりで、レイク時代と変わりありません。
金利と限度額
- 金利:年4.5%~18.0%
- 限度額:最大500万円
金利は銀行カードローンとしては高い
新生銀行カードローン エルの金利は銀行カードローンとしては高めです。
たとえば、メガバンクのカードローンと比較してみましょう。
銀行カードローン名 | 金利 |
三井住友銀行カードローン | 年1.5%~14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン | 年1.8%~14.6% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0% |
カードローンの金利を比較するときは「上限金利(一番高い金利)」に注目します。
なぜなら金利は審査によって決まるため、人によって異なりますし、多くの人が上限金利付近になることがほとんどだからです。
新生銀行カードローン エルの上限金利は年18.0%ですが、メバンクのカードローンは年14.0%~14.6%付近になっています。
その他の銀行カードローンも上限金利は年14.5%付近であることが多いため、新生銀行カードローン エルの上限金利は銀行カードローンとしては高めです。
限度額は銀行カードローンとしては平均的
新生銀行カードローン エルの限度額は最大500万円となっています。
銀行カードローンの最大限度額は500万円~800万円というのが相場ですので、新生銀行カードローン エルの限度額は銀行カードローンとしては平均的です。
ただし、限度額は審査によって決まります。
審査で「信用力」を判段され、その信用力に見合った金額が適用になるのです。
このため、限度額がいくらになるかは人によって違うため、申し込みしてみるまでは分からないというのが現状です。
とはいえ、銀行カードローンの審査はどこも似たような方法を取っています。
限度額を決める信用力は、どの銀行でも似たような評価をされるかと思いますので、どこで借入しても限度額は似たような額になる可能性が高いです。
新生銀行カードローン エルの審査時間と融資時間
新生銀行カードローン エルの審査時間と融資時間は次のとおりです。
審査時間 | 仮審査:申込完了後の画面に表示 本審査:最短翌営業日 |
融資時間 | 最短翌営業日 |
今現在、新規申込は受付ていないため、審査が可能な人は過去に利用していた人の再契約審査か、今現在も利用している人の増額審査どちらかになります。
再契約の仮審査結果でしたら、申込手続後にすぐ画面上で知らせてくれます。
その後には本審査があり、本審査が終わるのは最短で仮審査後の翌日です。
融資は本審査通過後すぐにしてもらえますので、早ければ申し込みの翌日に可能です。
ただし、土日祝は対応してくれませんので、土日祝を挟む場合はそれ以降の融資となります。
仮審査と本審査の違いは?
新生銀行カードローン エルは申込完了後に仮審査結果が表示されます。仮審査は信用情報を照会しておらず、申告の年収と借入状況、勤続年数などで結果を出しており、在籍確認も取っていません。本審査は信用情報や在籍確認を取った上での結果となります。
申込入力内容と実際の内容に相違がなければ、仮審査の結果はある程度信憑性があると言っても良いでしょう。
新生銀行カードローン エルの審査基準は厳しいのか?
新生銀行カードローン エルに申し込みしますと、審査を受けることになります。
どのような基準で審査の合否が決まるかは公式発表されていませんが、最低でも以下の5つが重要になるのは間違いありません。
申込時の年齢が満20歳以上70歳以下
新生銀行カードローン エルを利用できる年齢は「満20歳以上70歳以下」です。
このため、審査に通るのは上記の年齢の人のみです。
この条件は他のカードローンもほぼ同じです。
安定した収入がある
新生銀行カードローン エルのようなカードローンの審査で最も重視されるのが、「安定した収入」です。
安定した収入とは、「毎月継続して収入を得ているか?」という部分です。
カードローンで借入した後は毎月返済があるため、毎月収入がない人にお金を貸すわけにはいきません。
そのため、何らかの形で毎月収入がないと審査には通りません。
安定収入とは、将来的に安定収入の予定でも大丈夫です。
例えば、会社員になって1ヵ月だけの人や、パートやアルバイト勤務がまだ短い人でも、働いていれば毎月給料が貰えます。
将来的に貰える状況でも安定収入として判断されるのです。
他社借入の金額と件数が多すぎない
カードローンの審査では、「他社借入の金額と件数」を必ず確認されます。
他社借入の金額と件数によっては、それ以上の融資が危険な場合があるからです。
他社借入が多い人ほど毎月の返済負担が大きくなりますし、中には多重債務者になっている人もいます。
このため、他社借入の金額と件数が多い人ほど審査に不利となりやすいです。
一般的に多くの銀行が、他社借入を含めて年収の3分の1までしか融資をしないと決めていると言われており、借入件数に関しは3件以上からが危険とされています。
銀行は貸金業者ではないので、貸金業法の総量規制は適用されません。
そのため、銀行によっては年収の2分の1までを貸付対象にしているところもあります。
2017年頃に銀行カードローンの過剰貸付疑惑がニュースで報道されてから、銀行カードローンは審査を厳格化しています。
(引用元:3メガ銀、カードローンに自主上限 過剰融資批判受け│日本経済新聞2017年10月19日)
公式に発表はしていませんが、各銀行は自主的に総量規制と同じ程度の規制をしていますので、総量規制対象外と言っても審査はかなり厳しくなっています。
他社の返済を延滞していない
カードローンの審査では「過去の返済履歴」も必ず確認されます。
他社の返済期日を守っていないと、「自社でも延滞される可能性がある」と判段されやすくなるため、審査落ちの原因になりやすいです。
このため、以下のような他社返済は延滞しないようにしてください。
- カードローン・キャッシング
- クレジットカード
- フリーローン
- 住宅ローンやマイカーローン
- ショッピングクレジットや携帯電話の本体分割払いなどの割賦払い
信用情報に金融事故の記録がない
信用情報に「金融事故」の記録があると、カードローンの審査にはまず通りません。
金融事故とは「信用情報機関」で重大な事故情報として扱われる、以下の4つを指します。
- 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)
- 長期延滞
- 代位弁済
- 強制解約
これらの金融事故が信用情報機関に記録されている人は、深刻な返済トラブルを起こした人がほとんどです。
そうした人に融資をするのはとても危険なため、ほとんどのカードローン会社が問答無用で審査落ちにするケースが多いです。
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新生銀行カードローン エルに申し込む際の必要書類
新生銀行カードローン エルに申し込む際には必要な書類があり、それは以下の2つです。
- 本人確認書類
- 収入証明書
本人確認書類
本人確認書類とは身元を確認できる写真付きの書類のことで、以下のいずれか1点を提出します。
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
本人確認書類の提出方法は、「WEB」・「郵送」・「自動契約」の3つがあります。
収入証明書
収入証明とは収入を確認できる書類のことです。
収入証明が必要なのは「限度額50万円超を希望する場合」で、有効な書類は以下のとおりです。
- 源泉徴収票(直近分)
- 所得(課税)証明書(直近分)
- 源泉徴収票・所得(課税)証明書の提出が困難な場合
- 給与明細書(直近の3ヵ月以内の連続2ヵ月分)
収入証明の提出方法は以下の4つがあります。
- メールで送信(源泉徴収表のみ)
- 送信用封筒で郵送
- FAX(0120-09-09-24)
- 自動契約機
新生銀行カードローン エルの申し込みから借入までの流れ
新生銀行カードローン エルの申し込みから借入までの流れは、以下のような感じになります。
1. 新生銀行カードローン エルの公式サイトから申し込み
2. 仮審査
3. 本審査
4. 契約手続
5. カードや契約書などの郵送
6. 借入
基本的な流れは、以前に新生銀行カードローンレイクに申し込みした際と変わりありません。
申し込みすると審査をされ、「信用情報機関への照会」や「在籍確認」などがあります。
審査に通過後は契約をして借入するという流れになります。
なお、カードが届く前でも会員サイトから振込手続をすれば、借入することが可能です。
また、審査担当者からも「今からすぐに振込できますがいかがでしょうか?」というような提案もあるかと思います。
新生銀行カードローン エルまとめ
新生銀行カードローン エルについてまとめると以下のとおりです。
- 申込可能なのは以前に、新生銀行カードローンレイクかエルと契約があった人のみ
- 金利は「年4.5%~18.0%」・限度額は「最大500万円」
- 審査は最短翌日に完了し、融資も最短翌日に受けられる
- 利用するためにはもう一度申し込みをして、審査を受ける必要がある
新生銀行カードローン エルは、「新生銀行カードローンレイクを解約したけど、もう一度借入したくなった」というような人のためのカードローンです。
このため、過去に新生銀行カードローンレイクもしくはエルを利用していた人しか、申し込みできないと知っておきましょう。