お金を借りる気満々で申し込みしたのに、メールで審査が通りませんでしたと、短文で断られると、まるで自分自身を否定されたかのように、けっこうメンタルが凹みます。
他にも借金を抱えている多重債務者や、過去に支払いの面で問題を起こしたことがある人なら、断られても納得するかもしれませんが、それらの原因が無い人はなぜ自分が審査に通らないのか、もやもやするものです。
審査通らない原因を電話等で確認しても、100%断られます。どんな些細なことでも、少しでも教えて欲しいと言っても絶対に教えてくれません。
そのため、審査落ちした理由は業者しか分からず、申込者は一生分からないのが現実です。
そこで、元消費者金融に勤務していた当サイト監修者が、審査に通らない人の原因を洗いざらい暴露します。
これを見れば、なぜ審査落ちになったのか少しでも分かるかもしれません。自分が審査に通らなかった原因を知りたい人は是非読んでみて下さい。
目次
審査通らない人はまず申込条件を確認するべき
まず、根本的な話からしますが、そもそも申込条件に該当していない人は間違いなく審査に通りません。
申し込み条件はカードローンであれば、貸付条件表が必ず公式サイトに書かれているので、その中の「ご利用(お申込み)いただける方」に書いてある人になります。
ちなみに貸金業法第15条では貸付の条件について広告や貸付の契約締結の勧誘をするときは、必ず貸付条件を表示しなければならないと義務付けられています。
貸金業者は、貸付けの条件について広告をするとき、又は貸付けの契約の締結について勧誘をする場合において貸付けの条件を表示し、若しくは説明するときは、内閣府令で定めるところにより、次に掲げる事項を表示し、又は説明しなければならない。
- 貸金業者の商号、名称又は氏名及び登録番号
- 貸付けの利率
- 前二号に掲げるもののほか、内閣府令で定める事項
(貸金業法第15条2項)
貸金業者は、前項に規定する広告をし、又は書面若しくはこれに代わる電磁的記録を送付して勧誘(広告に準ずるものとして内閣府令で定めるものに限る。)をするときは、電話番号その他の連絡先等であつて内閣府令で定めるものについては、これに貸金業者登録簿に登録された第四条第一項第七号に掲げる事項に係るもの以外のものを表示し、又は記録してはならない。
(引用元:貸金業法)
プロミスの貸付条件表の内容
例として、大手消費者金融のプロミスの貸付条件表は以下の通りです。
ご融資額 | 500万円まで |
ご契約額 | お客様ご指定の契約額(極度額)の範囲内で、当社(プロミス)が決定した金額 |
金利適用方式 | 単一金利 |
借入利率 | 4.5%~17.8%(実質年率) ※新規契約の方が対象 |
遅延利率 | 20.0%(実質年率) |
返済方式 | 残高スライド元利定額返済方式 |
ご返済期日 | 5日、15日、25日、末日の中から、お客さまのご都合にあわせてお選びいただけます。 ※三井住友銀行またはジャパンネット銀行以外の金融機関からの口座振替によるご返済を希望される場合、ご返済期日は5日となります。 |
ご返済期間・ご返済回数 | 最終借入後原則最長6年9ヶ月・1~80回 |
お申込みいただける方 | 年齢20歳以上、69歳以下のご本人に安定した収入のある方 ※主婦、学生の方でも、パート、アルバイトによる安定した収入がある場合お申込みいただけます。 |
資金使途 | 生計費に限ります。 (ただし、個人事業主の方は、生計費および事業費に限ります) |
(出典:フリーキャッシング│消費者金融のプロミス公式サイト)
プロミスの申し込み条件は、年齢20歳以上、69歳以下のご本人に安定した収入のある方となっており、主婦、学生でもパートやアルバイトの収入があれば申込可能となっています。
このことから、申込できない人は、未成年または、70歳以上の方、パートやアルバイト収入がない主婦や学生になります。
プロミスの審査については下記ページで詳しく解説しています。
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申込条件に合っていてもこんな人は審査に通りません
お金を借りる場合の申込条件は、業者によって多少違いはあるものの、ほとんどはプロミスと同じになっているので、当てはまる人は多いはずです。
しかしながら、下記のような人は申込条件に合っていても審査は通らず、審査落ちになります。
必ず審査落ちする人
- 無職
- 住所不定
- 会話ができない
- 短期在留の外国人
- 連絡先がない人
これはもう当然と言えば当然ですね。無職で収入が無い人にお金を貸す人はいません。
また、住所不定や連絡先がなければ、万が一滞納した時に回収ができなくなってしまいます。
外国籍の方は、在留カードまたは特別永住者証明書があれば、申込可能です。短期在留の人はもちろん借入することはできません。
審査が通らない人の原因ランキング│約8割は信用情報で落とされている!?
監修者は約10年以上消費者金融会社で審査の決裁(貸付の可否を判断する)を担当していましたが、カードローンの審査落ちになる原因第1位は信用情報の問題です。
審査落ちの原因を分かり易くするため、審査に通らない原因を割合的にランキングにしてみました。
1位 信用情報に問題がある
カードローンの審査に落ちる人の約70%~80%程度は、この信用情報に問題があって審査落ちとなります。
信用情報はかなり細かい情報まで登録されていますので、全て書くことはできませんが、問題となる部分をまとめてみました。
項目 | 内容 |
他社支払い延滞中 | 今現在借りている他の借入の返済が遅れている |
異動(事故)情報あり | 3ヶ月以上滞納、債務整理(自己破産含む)、債権者側からの法的回収、代位弁済などの異動情報がある |
融資申し込み登録が多すぎる | 他社へ借入申込した申込情報が3日で6件以上ある |
信用情報登録の住所・勤務先が相違 | 直近に融資を受けているのにも関わらず、信用情報に登録されている住所・勤務先が申込内容と相違している |
サービス情報に問題あり | 名義貸し注意や本人契約否認、本人死亡、貸付自粛依頼などのサービス情報が登録されている |
他社支払い延滞中
信用情報で他社の借りれがあり、その返済が滞納していた場合、即審査落ちになります。他の返済を遅れて人は返済能力が無いと判断されます。
異動(事故)情報あり
信用情報の異動情報は、事故情報やブラック情報とも言われます。この異動情報があった場合、一部の中小消費者金融以外は審査に通りません。
異動情報の怖い点は、登録期間が長い事です。延滞中は登録が継続されるのは当たり前の話ですが、延滞解消しても1年は登録され、債務整理や自己破産、任意整理等は、発生日から5年を超えない期間登録されます。(※法的申立の取下げがあった場合は、その時点までの登録)
債務整理は支払いを停止しているため、債務整理の異動情報と延滞の異動情報が同時に登録されます。
信用情報は貸金業者はJICC(日本信用情報機構)とCIC(シー・アイ・シー)、銀行は全国銀行個人信用情報センターに加盟していますが、この3社間はCRIN(Credit Information Network)によって異動情報のみ交流をしています。
そのため、銀行やクレジットカード、消費者金融等のどれかで異動情報が登録されれば、他の業態もその情報を知ることができるのです。このことから、信用情報に異動情報が登録されれば、住宅ローンや、自動車ローン、クレジットカード、携帯電話の分割ローンなど、ありとあらゆるローンが組めなくなります。
これが異動情報の最も怖い点です。信用情報の異動情報はJICCの場合、下記の事を言います。
異動情報項目 | 内容 | 登録期間 |
延滞・元金延滞・利息延滞 | 入金予定日から3ヶ月以上入金がされていない情報 | 延滞中は登録継続 |
延滞解消 | 入金等がなされて延滞ではなくなった情報 | 延滞解消日から1年を超えない期間 |
債権回収 | 債権者が強制執行や支払督促などの法的手続きをとった情報 | 発生日から5年を超えない期間 ※法的申立の取下げがあった場合は、その時点までの登録 |
債務整理 | 債務者が債権者に返済額の減額等を申し入れた情報。その他、破産申立、特定調停、民事再生、弁護士・司法書士による任意整理等も含む | |
保証履行 | 債務者から債権者に対する返済がされない等の理由により、債務者に代わって保証会社が債権者に支払いを行った情報 | |
保証契約弁済 | 債務者から債権者に対する返済がなされない等の理由により、債権者が保証会社から一括で支払いを受けた情報。その他、連帯保証人弁済、カード強制解約などがあります |
融資申し込み登録が多すぎる
これは俗に「申し込みブラック」と言われています。信用情報機関では、資金需要者から融資の申し込みがあった場合、必ず信用情報を照会して返済能力の調査を行わなければなりません(貸金業法第13条)。
この際、融資申し込みとして信用情報に照会した日付と時間は履歴として3ヶ月を超えない期間登録されるのです。この融資申し込み情報が3日以内に6件以上登録されていた場合、その人は7件目の融資申し込みをしたことになります(信用情報を照会した業者は照会時点では含まれないため)。
短期間に多くの融資申し込みをしている場合、業者としは他で借りられない理由がある、またはよほど切羽詰まった状態と判断して審査落ちにするケースが高いのです。
直近で融資を受けているのに信用情報の登録住所・勤務先が申込内容と相違している
信用情報には住所、自宅電話番号、携帯電話番号、勤務先名、勤務先電話番号などが、カードローン業者からの報告によって登録されています。
主に、貸付した場合や融資の審査をした場合に、顧客情報を最新の情報に更新しており、いつ時点での登録内容か日付も出てきます。
仮に3日前に他社と契約して、融資を受けた人の自宅や勤務先の信用情報が、申し込み内容と違っていた場合、他社には別の住所や勤務先で借りている可能性があるため、かなり不審な申込になるのです。
数年間契約等をしていない人の自宅や会社の信用情報が、以前の住所・会社になっている場合はありますが、その場合更新日付もかなり昔になっているはずです。
カードローン業者のミスで古い情報が登録されている可能性もありますが、多くの場合は、審査に通らないまたは限度額が減額される原因になります。
サービス情報に問題あり
サービス情報とは、延滞等の異動情報ではありませんが、業者が貸付をする・しないの判断に大きく関わる情報です。
サービス情報 | 内容 | 登録期間 |
名義注意 | 他人名義や架空名義等で契約が行われた情報 | 確認日から5年を超えない期間。※「死亡」の登録期間満了時には契約継続中の他の債権情報がある場合でも本人情報を含めて全て抹消 |
死亡 | お客様が亡くなられたと加盟会員(カードローン業者等)が認識している情報 | |
氏名変更あり | お客様が氏名変更された情報 | 旧氏名の本人情報に登録されている債権情報、サービス情報が新氏名に移った時点、または旧氏名の債権情報が登録期間を満了してから1年を超えない期間 |
協会依頼(本人依頼) | お客様が日本貸金業協会または全国銀行個人信用センターに対し貸付自粛を依頼した情報 | 日本貸金業協会または全国銀行個人信用情報センターへの申請日から5年を超えない期間 |
協会依頼(親族依頼) | お客様本人以外が日本貸金業協会または全国銀行個人信用センターに対し貸付自粛を依頼した情報 |
※出典:<詳細版>「信用情報記録開示書」項目説明書-JICC)
上記がサービス情報になりますが、氏名変更あり以外の情報が登録されていた場合、基本的に審査落ちとなります。
貸付け自粛に関しては、あくまで自粛依頼のため、貸付することは可能ですが、その情報がある人は過去に借金で苦労している人が多く(特に親族)、借金癖があるため大手は融資をしません。
2位 低与信(属性が悪い)
信用情報の次に審査落ちになる割合が多いのは、低与信です。
低与信とは、年収や勤務先、勤続年数、家族構成などの内容が悪いことを言います。低与信だった場合、1件ほど他社で借入があるだけで審査に通らない可能性があります。
以下は低与信と判断される項目です。
項目 | 内容 |
年収 | 一般的な年収よりもかなり低い場合は返済能力が乏しいと判断される可能性があります |
勤務先 | 携帯電話だけで自宅で自営業など、勤務状況を確認できない場合など |
勤続年数 | 勤続3ヵ月未満は低与信と見られます |
居住年数 | 居住3ヵ月未満も低与信と見られます |
3位 在籍確認に問題がある
在籍確認が取れないまたは問題がある場合は、審査に通りません。カードローン申し込みの中に少数ですが、詐欺申込や虚偽の内容で申込してくる人が一定数いるのです。
カードローン業者はそのような申込に貸付けをしないよう心掛けていますが、それを判断する1番のポイントは在籍確認なのです。
在籍確認とは、勤務している会社に電話をして本当に働いているか確認することです。
本人が電話に出ても良いですし、出なくても勤務していることが分かれば在籍確認はOKとなります。業者は個人名で電話をするので、カードローンを申込したとバレることはありませんが、今どき携帯ではなく、会社に直接個人名で電話が入るのは珍しいので、勘の良い人なら在籍確認の電話だと気付かれます。
しかしながら、クレジットカードや銀行の目的ローンでも在籍確認の電話をする場合があるため、そこまで気にすることもありません。
下記に在籍確認OKの場合と、NGの場合についてまとめてみました。
在籍確認OKの例 | ・本人が電話に出る ・他の人が出て、「席を外している」「外出している」「本日は休みで明日は出勤予定」など勤務しているのが分かる対応 |
在籍確認NGの例 | ・退職しました ・部署が分からなければ取り次げません ・個人情報なので答えられません ・携帯に電話してください ・本日休みで次回出勤予定も未定 ・分かりません |
電話での在籍確認が取れない場合は、直近の給料明細や社会(共済・組合)保険証で書面での在籍確認をするか、別日に再度電話をして本人が直接電話に出るまたは、他の人から勤務している受けごたえを取らない限り、貸付は行われません。
また、電話での在籍確認をされたくない人は、申込後にカードローン業者に連絡して在籍確認について相談してください。
審査次第になりますが、余程問題ない人であれば、希望を聞いてくれる可能性はあります。
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融資OKとなった場合、最終的に在籍確認をとり貸付を実行します。
在籍確認は融資OKの判断が出なければ電話はしません。そのため在籍の電話があれば、9割は審査通過していると思って良いでしょう。
カードローン審査に通らない原因がまったく分からない人は、自分の信用情報をまず確認しましょう。
今はJICC、CICともに簡単な手続きで開示請求することができます。自分の信用情報に間違った登録がある場合は、登録している業者に連絡すれば、修正してもらえます(書面などの証明が必要)。
再度言いますが、お金を借りる審査の約8割程度は信用情報で決まるのです。異動情報だけは絶対に登録しないように心掛けましょう。