「今ある借金をおまとめローンでひとつにしたい!」
このようなときに気になるのが、「どこでおまとめすべきか?」という点ですよね。
それを知らずにおまとめしてしまうと、「利息が増えて損をした・・・」なんて失敗をしてしまうかもしれません。
そこでこの記事では、おまとめローンにおすすめできる借入先と、おすすめできない借入先を解説してみましたので、ぜひ参考にしてください。
まずは2つのおまとめローンの違いを把握すること!
おまとめローンには次の2つのタイプがあるため、この2つの違いを把握しておきましょう。
- おまとめ専用ローン
- 借換え
おまとめ専用ローン
おまとめ専用ローンは、おまとめをするためのだけのローンです。
つまり、住宅ローンやマイカーローンなどの「目的別ローン」とおなじですね。
このため、おまとめ目的以外には利用できず、融資を受けた後は返済していくだけとなります。
フリーローンのように、限度額内で繰り返し利用できるリボルビング払いになっておらず、毎月決まった金額を完済まで返済し続ける元利均等払いや元利定額均等払いとなっています。
おまとめローンを他社をまとめるだけのフリーローンだと勘違いして契約してしまうと、途中で追加借入ができないので、ある程度余裕を持った返済計画が必要となってきます。
借換え
借換えは、他社のカードローンやキャッシング、フリーローンなどを利用して、借金をまとめるという方法です。
これらの商品は使いみちが基本自由であるため、おまとめにも利用可能です。
そのため、現在よりも条件の良い借入先があれば、そこで借入をして、借金をまとめるという方法ができます。
この借換えの場合、カードローンとキャッシングであれば、おまとめ専用ローンとはことなり、限度額の範囲内で何度でも借入できます。
また、返済をすれば、その分だけ限度額も回復するというのも特長です。
ここまでの解説で、2つのおまとめローンの違いについては理解してもらえたかと思います。
では次章より、おまとめローンをすべき&すべてではない借入先の特徴をお伝えしていきますね。
おまとめローンがおすすめできる借入先の特徴
おまとめローンがおすすめできる借入先の特徴は、以下の2つに当てはまる会社です。
- 総量規制の対象外や例外
- 上限金利が低い
総量規制の対象外や例外
総量規制の対象外や例外になる会社は、おまとめ先に向いています。
総量規制とは?
総量規制とは、貸金業者は申込者に対して、他の貸金業者の借入と合計して年収の3分の1までしか融資してはいけないという法律です。(貸金業者=消費者金融・信販会社・クレジット会社)
総量規制は貸金業法のため、規制されるのはあくまで貸金業者だけであり、銀行や信用金庫、JA、ろうきんなどは規制対象外となります(銀行は自主的に総量規制を導入しているところもあります)。
なぜなら、総量規制の対象外や例外であれば、年収の3分の1超の借入も可能であるからです。
おまとめローンの場合、複数の借金をひとつにするため、どうしても借入額が大きくなることが多いです。
そのため、総量規制の対象になる消費者金融などでは、年収の3分の1をオーバーしてしまい、おまとめができないケースがあります(総量規制オーバーの状態)。
このため、おまとめするなら、次のような総量規制の対象外や例外になる借入先が向いています。
- 銀行や信用金庫、労働金庫のカードローンやフリーローン(総量規制の対象外)
- おまとめ専用ローン(総量規制の例外)
上限金利が低い
上限金利が低い借入先はおまとめに向いています。(上限金利=その会社で適応になる一番高い金利)
上限金利は一番高い金利ですので、それ以上の金利が適応になることはありません。
よって、上限金利が低いほど、低金利で借入できる可能性が高いと思って間違いないです。
おまとめする人の多くは、「今よりも利息を減らしたい!」という人がほとんどでしょう。
そのためには、できる限り低い金利で借入することが重要ですので、次のような上限金利が低い借入先を選ぶ必要があります。
商品名 | 上限金利 |
東京スター銀行スターワン乗り換えローン | 年12.5% |
みずほ銀行カードローン | ※年14.0% |
イオン銀行フリーローン・目的型ローン | 年13.5% |
東京信金カードローン「JOY」 | 年11.5% |
中央労働金庫カードローン(マイプラン) | 年8.475% |
※みずほ銀行の住宅ローンのご利用で、みずほ銀行カードローンの金利を年0.5%引下げます。引下げ後の適用金利は年1.5%~13.5%です。
おまとめローンがおすすめできない借入先の特徴
おまとめローンがおすすめできない借入先の特徴は、以下の2つです。
- 上限金利が高い
- 総量規制の対象
上限金利が高い
上限金利が高い会社はおまとめローンに向いていません。
理由は先に解説したのと逆で、上限金利が高いと高金利での借入になる可能性があり、その分だけ利息も大きくなってしまうからです。
そして上限金利が高い借入先というのは、おもに消費者金融のカードローンやキャッシング、おまとめ専用ローンになります。
これらは上限金利の相場が「年18.0%」であるため、利息の軽減が期待できません。
消費者金融で100万円超の場合
消費者金融のおまとめローンでも100万円超の限度額であれば金利は年15.0%になります。
しかし、消費者金融で100万円超の限度額が出るのであれば、銀行のフリーローンに申込してみることをおすすめします。
もし銀行審査が通らなければ、消費者金融の年15.0%でまとめても良いと思います。
100万円超の限度額であれば、金利は法律上18.0%→15.0%へ3%下がり一本化されるのでメリットはあります。
総量規制の対象
総量規制の対象になる借入先はおまとめローンに不向きです。
先述したとおり、消費者金融などの貸金業者は総量規制の対象になるため、他の貸金業者の借入金額と合計して年収の1/3までしか借入できません。
よって、おまとめしようとすると、年収の1/3をオーバーしてしまうことがあるため、おまとめ先とは向いていないのです。
おまとめローンの審査難易度と通過のためのポイント
おまとめローンには審査がありますので、「審査は厳しいのか?」、「通過するためのポイントは?」といった疑問があることでしょう。
そこでこの章では、おまとめローンの審査難易度と通過のためのポイントをお伝えしていきます。
おまとめローンの審査難易度
おまとめローンの審査難易度は次の2つの理由により、厳しくなる傾向があります。
- 借入額が高額になることが多いため
- すでに借金がある状態なため、審査上不利になる
借入額が高額になることが多いため
借入額が高額になることが多いため、審査の難易度も上がりやすいです。
おまとめローンは複数の借金をひとつにするため、借入額が高額になることが多く、融資する側としては、融資額が高額になるほど慎重に審査しなければいけません。
その分、審査も厳しくなる可能性が高いです。
すでに借金がある状態なため、審査上不利になる
すでに借金がある状態なため、審査上不利になるという理由もあります。
これはカードローンなどで借換えする場合の話しですが、カードローンの場合、他社借入が多いほど審査に通りにくいです。
その理由は、他社借入が多いと毎月の返済負担も大きくなるため、返済能力を低く見られてしまうからです。
そして、カードローンなどの借換えの場合、利用目的がおまとめだからといって、この部分が変わることもありません。
そのため、すでに借金がある状態で審査を受けると、不利になってしまうのです。
おまとめローンの審査通過のポイント
おまとめローンの審査通過のポイントは次の4つです。
- 安定収入を持つ
- 他社借入額が年収の3分の1を超えていない
- 他社借入件数が多すぎない
- 信用情報に問題がない
安定収入を持つ
安定収入を持つというのは絶対条件です。
ここで言う、安定収入とは「毎月継続して収入があるか?」という部分になります。
もっとわかりやすく言えば、「職に就いており毎月給料を貰っているか?」という点ですね。
おまとめ後は毎月返済していくことになるため、それが可能なだけの収入が毎月ないといけません。
よって、審査に通過したいなら、安定収入があることが必須です。
他社借入額が年収の3分の1を超えていない
他社借入額が年収の3分の1を超えていないという点も大事です。
どのローン会社も申込者の返済能力の範囲内でしか融資をしません。
そして、その申込者の返済能力の範囲内とされるのは、「総量規制の上限でもある年収の1/3が目安」です。
総量規制の年収の1/3というのは、お金を借りた人が安全に返済している上限額として、決定されたものになります。
このため、多くの金融機関がこの数字を融資額の上限の目安としていることが多いです。
よって、年収の1/3超の他社借入があると、「借金の額が申込者の返済能力を超えている」と判断され、審査落ちになる可能性が高まります。
他社借入件数が多すぎない
他社借入件数が多すぎないないという点も重要です。
他社からの借入件数が多いと「多重債務者」と判断されやすくなります。
多重債務者の中には借金を借金で返済している人や、借り癖の多い人も沢山いるため、融資するにはリスクが高いです。
このため、審査に不利となり、審査落ちしやすいという特徴があります。
他社借入件数がどれくらいあると、多重債務者と判断されるかは各社によって基準が違いますが、3~5件以上からが危険域ですので注意してください。
信用情報に問題がない
信用情報に問題がないという点も非常に大切です。(信用情報=クレカやローンの利用記録)
おまとめローンの審査では、あなたの信用情報を確認されますので、次のような問題があると審査落ちの原因になります。
- 延滞記録
- 事故情報(債務整理や長期延滞など)
とくに現在進行形で延滞中であったり、事故情報があったりしますと、まず審査には通らないので気をつけましょう。
おまとめローンおすすめ&おすすめできない借入先まとめ
おまとめローンに向いている借入先は、「総量規制の対象外や例外」となり、なおかつ「上限金利が低い」ところです。
このため、おまとめローンをするなら、銀行や信用金庫、労働金庫などのカードローンやフリーローン、おまとめ専用ローンが最適です。
逆に不向きなのは、「総量規制の対象」であり、「上限金利が高い」借入先です。
よって、消費者金融などの貸金業者でおまとめするのはおすすめできません。